にほんごNPO 外国人住民のための日本語教室、外国につながる子ども達の学習支援
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2021年9月号(214号)

2021年9月号(214号)

当地では緊急事態宣言が続いております。皆様いかがお過ごしでしょうか。

天気予報は残暑厳しいとしかいいませんが、日差しに秋が感じられるようになりました。世界各地では季節外れの異常気象が相次いでいますが、日本ではまだ四季の歩みを感じとることができます。


にほんごNPOだより

日本語文法勉強会

9月の日本語文法勉強会は7日(火)、21日(火)13:30~15:30です。

ZOOMで行います。

にほんごNPO会員の方の参加費は無料です。

参加ご希望の方は、ktyk0102@winde.jp(加藤)宛て、お申込みください。

ひらがな・カタカナクラス@蒲協働センター

浜松市の事業です。

東区の教室(蒲協働センター)は、にほんごNPOが運営します。

9月18日、25日、10月2日、9日 土曜日13:00~16:00

1回90分授業×2コマ 全4回

定員:10名(あと2名で定員がいっぱいになります)

教材:『ひらがな・カタカナれんしゅうちょう』HICE
申し込んだ人にプレゼントします。

参加費:無料(0円)

申込み:U-ToC(浜松市外国人学習支援センター) 053-592-1117

思い出BOX(第55回)…. 田野聖一

【『漂流物』車谷長吉、を読んで】

車谷長吉は、私小説家だ。

主人公の「私」は、会社を辞めて料理屋の下働きをしている。

ある夜、煮方の青川さんが「私」の部屋に来た。青川さんは、「学校を出てサラリーマンになったら、それだけで挫折感があったんやろ。」と「私」に問い、自分語りを始めた。

学校を出た青川さんは、日産自動車に勤める。入社式の日に、わしの人生は終わった、と思った。終わってしまった自分がなぜか毎日会社に通う。給料やボーナスをもらうためにと、とにかく行く。

人に錢もらうの、淋しいの、いや、ありがたいの。頭下げて、ありがとうございます、言うての。乞食といっしょやがえ。

車谷長吉『漂流物・武蔵丸』〈中公文庫〉中央公論社、2021年、p81

と青川さんは話す。

青川さんは、無断退職し家を出た。行先は決めていない。行き当たりばったりで、時には十円玉を投げる。裏が出たら家に帰る。表ならこのまま流れていく。

表が出る。2回投げても表だ。

金がつきた青川さんは、住み込みの仕事を始めた。そこも無断で出てしまう。十円玉を投げる。裏なら寮に戻る。表が出た。表が出るか裏が出るかは偶然に過ぎない。どっちでもいっしょだ。

元に戻るか流されていくかを等価値に置く。偶然に委ねる。自分にも幾分その質があると気がつき、怖くなった。

にほんごNPO諸事雑感 …. 加藤庸子

【音声入力】

7年半ぶりにスマホを買い替えた。今まで使っていたスマホは、あまりにも古くて、とてもスマホとは呼べない代物だった。私のスマホを見たとたん、お店の人の顔に、チラッと驚きの表情が浮かんだ。

7年半の技術の進歩はすさまじい。格安スマホが登場し、通信料が格段に安くなったのも進歩の一つだろう。

そして、LINEを始めた。何といっても、音声入力が面白い。感動的だ。スマホの画面上で打つより数倍速い。技術の進歩に感謝しながら、音声入力をする。

スマホを使いこなしている方から見たら普通のことも、浦島太郎のような私にはワクワクの連続だ。

長文の入力は、ほぼ問題なかったが、「、」や「。」の入力には苦労した。

「マル」は「。」に変換可能だ。「テン」は「10」や「点」に変換されてしまう。「読点(トウテン)」と言えばいいようだ。たまに「東店」と漢字変換されてしまうが、これもご愛嬌だ。

「改行」や「スペース」も理解してくれると楽なのにと思うが、まだ、そこまでの能力はないようだ。

「 」や( )の入力も面白かった。始めのかっこは、すぐに入力できたが、閉じ方が分からない。「かぎ/まるかっこ 閉じ」と言えばいいことに気づくまで、試行錯誤を繰り返した。

にほんごNPOのスタッフのみんなには、本当に長い間不便に耐えてもらっていた。この場をお借りして、深くお詫びしたい。

楽しくて、ついついトークが長くなってしまうのは、もうしばらくの間、ご愛嬌としてお許しください。

一寸一服~まっちゃかふぇ゜゜゜…. 杉本英雄


《編者メモ》

欧米人にとって日本語は世界で一番習得に困難な言語らしいです。

続いて中国語、アラビア語とあります。しかし日本人にとっては韓国語や中国語は共通なところもあり英語よりは、とおもいます。むしろ英語やドイツ語、ロシア語の方がはるかに難しく感じます(アラビア語も難しくおもえますが)。

これはアジア系言語とラテン語系言語とでは、思考の仕方が違うからだとおもいます。

ニューズレター「異文化交差点」
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